キャッツクローとは
キャッツクローは、南米原産で、アカネ科ウンカリア属の蔓性一年草。葉の付け根に特徴的な太いトゲの生えた、蔦のある灌木です。キャッツクローの名前の由来は、蔦の部分に猫の爪に似たカギ状のトゲがあることから「Cat's
Claw(キャッツクロー=猫の爪)」と呼ばれるようになりました。1ヘクタールにわずか2、3本しか成育しないといわれるほど、土地の栄養を必要とする樹木です。*妊娠中の方のご使用はお控えください。
キャッツクロー期待される効果
キャッツクローには以下の症状を緩和する事が期待できます。
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●関節リウマチ ●変形性膝関節症 ●抗炎症・鎮痛作用 ●抗酸化作用 ●免疫賦活作用 |
キャッツクロー作用のメカニズム
キャッツクローの有効成分は、イソテロポディンやミトラフィン、リンコフィリンといったオキシインドール・アルカロイド類、カテキン類、タンニン類、ポリフェノール類がある。 特に、アルカロイド類にはキャッツクロー特有の成分があり、マクロファージやTリンパ球の働きを高める免疫賦活作用が示されている。 また、リンコフィリンには末梢血管を拡張し交感神経系の興奮を抑えることによる血圧の安定作用が示されている。
キャッツクローの伝統的な利用方法
毎日の健康維持や免疫力強化には、1日あたり500mg~1gのパウダーをカプセルやタブレットの状態で摂取。病気治療の場合、1日あたり10gが摂取量の目安となります。関節炎や胃腸疾患の場合3~5gが目安となります。キャッツクロー樹皮煎じ茶はアマゾンに伝わる伝統的利用法の一つです。摂取量の目安は、健康維持の場合で0.5~1カップを1日1回、病気治療の場合1回1カップを1日3回が目安。煮出し時にレモンジュースやお酢を入れると、タンニンの抽出を抑える一方、アルカロイドの抽出を促進する効果があります。レモンジュースやお酢を加える場合、1カップの水に対しティースプーン半分程度の量が目安となります。エキス製品は各々製品添付のインストラクションを参考にして下さい。
キャッツクローにおける禁忌
キャッツクローには免疫活性作用があるとの臨床報告があります。内臓や骨髄や皮膚移植・植皮手術の前後の摂取は禁忌と考えられます。また、キャッツクローには避妊作用に関する報告があります。妊娠を望む場合は禁忌と考えられます。(但しキャッツクローの避妊作用については十分に証明されていません。)
キャッツクローには、血小板凝集を減少したり、血液を薄める作用を持つ成分についての報告があります。大きな手術を控ている場合は、1週間~10日前から使用を控えるのが賢明と考えられます。
キャッツクローに含まれるアルカロイドとタンニンを消化・吸収するには十分な胃酸の分泌が必要です。キャッツクロー樹皮のタブレットやカプセルと制酸薬の併用の回避を推奨します。
キャッツクローにはタンニンが大量に含有されているため、大量に(3~4g以上)摂取すると、下痢を含む腹部、消化器官の不調を引き起こすとが報告されています。キャッツクローを継続的に摂取することにより下痢や軟便といった症状が和らいで行く傾向にありますが、症状が3~4日続く場合は、摂取量を減らすか摂取をお控え下さい。
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