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偽膜性腸炎の病態、症状、治療|病気と栄養偽膜性腸炎は感染症で、クロストリジウム・ディフィシルと呼ばれる芽胞を形成する偏性嫌気性のグラム陽性桿菌が原因菌となります。さらに、この細菌のうち約30%の毒素産生株が偽膜性腸炎を含む腸管感染症の原因となります。この偽膜性腸炎は、重篤な臨床症状を引き起こす可能性が高い疾患ですので注意が必要です。偽膜性腸炎の発症危険因子は、65歳以上の高齢者、易感染性患者、重度の基礎疾患、長期入院、胃酸の長期間の抑制など、とされています。 |
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偽膜性腸炎の症状クロストリジウム・ディフィシル感染症には、症状のない無症状保菌者あるいは軽い症状のひとも多く、偽膜性腸炎は本菌感染症の一部と考えるのが一般的です。 Tonnaという人は本菌感染症を臨床的に5型に分類しています。偽膜性腸炎の特徴無症候性保菌(健常者の 5%、4週間入院した患者の50%が保菌者となる)単なる抗生剤関連性下痢 偽膜の無い下痢症 偽膜性腸炎(全体の約10%程度と推定) 劇症偽膜性腸炎 抗生剤投与5~10日後に発生する水のような下痢が主な症状です。その他の症状としては腹鳴(ふくめい)、下腹の鈍痛、腹部膨満感(ぼうまんかん)、中等度の発熱も伴いますが、血便は比較的少ないとされています。 偽膜性腸炎の検査偽膜性腸炎の診断は、大腸内視鏡上特徴的な偽膜形成がみられた場合に限られます。すなわち、盛り上がった黄白色のプラークにより容易に診断されます。しかしこれは本菌の感染症の全てにみられるものではありません。感染症を疑って大腸内視鏡検査を行えば速やかに診断できることが多いのですが、偽膜が発見できなくともこの疾患を否定すべきではありません。逆に、臨床症状から内視鏡検査を行い、偽膜が発見できると偽膜性腸炎と診断し治療を開始すべきです。偽膜性腸炎の治療偽膜性腸炎の治療は以下のとおりです①経過より偽膜性腸炎を疑ったら、ただちに原因薬剤を中止します。 改善がみられない重症例にはバンコマイシンやメトロニダソールの経口投与を行うこともあります。②腸内細菌の正常化を図ります(乳酸菌製剤の投与など)。 偽膜性腸炎の治療期間と予後偽膜性腸炎の予後は、治療開始後48時間以内に全身状態が改善し、下痢も消失することが多いです。しかし、基礎疾患などにより、敗血症を併発した場合は予後は不良となる場合が多くあります。偽膜性腸炎の予防偽膜性腸炎の予防は、高齢者や長期入院患者、各種合併症を有する患者、重症患者では、偽膜性腸炎の発症リスクが高く該当者への安易な抗菌薬使用を慎むことが最も重要な予防手段となります。また、やむ終えず抗菌剤を使用する場合は、プロバイオティクスなどの併用をすることで、予防効果を期待することができるといわれています。(これは、偽膜性腸炎が大腸内の細菌叢バランスのアンバランス化によるものに起因しているものと考えられます。)偽膜性腸炎によい漢方薬偽膜性腸炎によい漢方薬は以下のとおりです・五苓散 嘔吐、下痢、風邪によるこれらの症状にも効果があります。 (詳しくは、五苓散を参照) 偽膜性腸炎によいサプリメント菌叢のバランスの欠如によるものであることから、乳酸菌補給が効果的であると思われます。 |
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