マロリーワイス症候群の症状
マロリー・ワイス症候群の症状はm繰り返す嘔吐後の吐血、下血、心窩部痛(しんかぶつう)(みぞおちあたりの痛み)、立ちくらみなどがあります。痛みを伴う場合は、特発性食道破裂(とくはつせいしょくどうはれつ)(食道壁全層が破れたもの)の可能性があります。
出血量が多い場合は、ショック状態になります。出血量は平均1000ml前後から2000mlとされ、輸血が必要な場合は10~50%と報告されています。
マロリーワイス症候群の検査
マロリー・ワイス症候群の検査について説明します。一般の血液検査で貧血の状態をみます。潰瘍部分の判定には、以前は胃X線検査を行っていたのですが、潰瘍部が浅い場合はわからないため、現在は吐血で受診した患者さんには、上部内視鏡検査(胃カメラ)を行っています。
内視鏡検査では、どこから出血しているか、潰瘍の深さ、大きさ、出血がどのような形態か、すなわち動脈性か、じわじわとした出血か、すでに止まっているかなどを観察します。
マロリー・ワイス症候群の潰瘍を統計的に検討すると、潰瘍の部位は胃にあることが多く、潰瘍の数はひとつで、大きさは1cmくらいまでのものが多くみられました
マロリーワイス症候群の治療
マロリー・ワイス症候群の内視鏡検査で潰瘍から動脈性の出血が確認された場合は、ただちに内視鏡下に止血処置を行います。出血が止まっていても、潰瘍に凝血塊が付着しているもの、露出血管のあるものは再出血する可能性が高いため、同様に内視鏡下で止血処置を行います。止血処置には、潰瘍の露出している血管にクリップをかける方法、血管を電気焼灼(しょうしゃく)する方法などがあります。 処置後は、潰瘍の深さ、全身状態などによりますが、一般に潰瘍の深いものは入院し、絶食、輸液療法などの治療を行います。潰瘍の治療として、H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害薬などの酸分泌抑制薬を服用します。
マロリーワイス症候群の治療期間と予後99%に保存的治療が可能です。したがって、嘔吐した時に出血した場合は、なるべく早く内視鏡検査が行える診療所、病院を受診してください。
マロリーワイス症候群によい漢方薬暴飲暴食が原因であるためありません
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