食道アカラシアの症状と治療アカラシアは弛緩不全の意味ですが、 食道アカラシアは胃食道逆流症(GERD)の逆の病態で、 食物が通るときに下部食道括約筋が弛緩しないために食物が飲み込めず、 食道が拡張する疾患です。ものがつっかえる症状としては、食道癌の疑いが出てきますが、アカラシアは比較的若年の 女性に多い特徴があります。原因は、食道の平滑筋に分布しているアウエルバッハ(Auerbach)の神経叢の 変性ないし消失です。この神経叢の疾患で有名なもとしてHirchsprung病(ヒルシュスプルング病)です。この病気は先天的に腸管の神経叢が欠如した疾患で、幼児期より便秘となりますが、 食道アカラシアは後天的に神経叢に異常が生じます。原因としてはウィルス感染、自己免疫などが考えられています。 |
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食道アカラシアの症状アカラシアは、下部食道括約筋の緊張が原因ですので、胸のつかえ(嚥下困難)が主訴としてあります。 特に固形物が飲み込みにくくアルコールや温かい飲み物で緩和される傾向があります。完全に飲み込めない状況であるときは、嘔吐を呈することがあります。 食物の停滞時間が長くなるために食道炎を起こし胸痛を生じたりします。また、炎症の繰り返しにより癌の発生リスクが高まるといわれており、食道アカラシアは食道がんのリスクファクターのひとつとして扱われています。 また、食道内の食物の滞留により、誤嚥性肺炎を引き起こすこともあり注意が必要です。食道アカラシアの検査(食道造影検査)食道下部の狭窄とその上の拡張が見られます。 形態学的には紡錐型、フラスコ型、S状型に分かれます。この順序で進行していくようです。 (内視鏡検査) 食物が停滞することで炎症所見が見られることがあります。 アカラシアは食道癌と鑑別が必要なので内視鏡検査は重要です。 (食道内圧測定) 下部食道の蠕動波の消失、下部食道括約筋(LES)弛緩の欠如、LES圧の上昇が見られます。 食道アカラシアの治療(薬物療法)Ca拮抗薬と硝酸薬が使われます。平滑筋の収縮抑制効果のため症状の軽快が見込めます。最近ではボツリヌス療法も行われます。ボツリヌス毒は美容整形のしわ取りや顔面痙攣などで使われますが、 筋弛緩作用があるので有効ですが定期的な治療を必要とします。 (食道強制拡張術) 薬物療法で軽快しない場合には、食道胃接合部でバルーンを拡張することで強制的に下部食道括約筋を広げる手技を 行います。一度軽快しても再発することがあります。 (外科療法) 外科的に括約筋を切開します(Hellerの手術)。また、括約筋を切開したのみだと今度は胃食道逆流症(GERD)となるので、 逆流防止のDor法を組み合わせたHeller-Dor法を行うことが多いようです。また、最近では開胸ではなく腹腔鏡下での手術も行われています。 食道アカラシアの治療期間と予後アカラシアは、しっかりと治療を行うことで、治療の予後は良好です。食道アカラシアの予防アカラシアは、暴飲暴食により逆流性食道炎を引き起こすことにより、食道の内圧が上昇し食道憩室を引き起こす可能性が増大します。普段の食生活を見直しましょう。食道アカラシアによい漢方薬芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)食道について |
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