食と健康の総合サイト e840.net

食育やダイエットからメタボ対策まで無料で栄養アドバイス
食と健康の総合サイト e840.net

食と健康の総合サイト e840.net
食中毒 血液検査 ビタミン ミネラル e840.net お問い合わせ

胃ポリープの症例、症状、治療

胃ポリープの症例、症状、治療

日本消化器病学会では胃ポリープを、「胃粘膜上皮(いねんまくじょうひ)の異常増殖に基づく胃内腔に突出した病変」と定義しています。胃ポリープにおいて臨床上多くいのは、腺腫性ポリープ、過形成性ポリープ、胃底腺ポリープの3つです。 腺腫性ポリープは良悪性境界病変に相当し、高齢の男性に多く、肉眼的には扁平な花壇状、菊花状隆起で色調は褪色で蒼白にみえます。前がん病変と考えられており、2cm以上になると約半数にがんの合併があります。過形成性ポリープは女性に多く、大きさや形態は限局性の発赤した小隆起から、茎(くき)をもつ大きなものまでさまざまで、まれにがん化します。胃底腺ポリープは、米粒大の正色調の小さな無茎(むけい)ないし亜有茎性(あゆうけいせい)の隆起性病変です。中年の女性によく起こり、がん化せず、しばしば自然に消失します。

胃ポリープの原因

胃ポリープには、大きくわけて3つの種類があります。

腺腫性ポリープ

背景粘膜に強い萎縮(いしゅく)がみられることから腸上皮化生粘膜(ちょうじょうひかせいねんまく)(胃の粘膜が腸の粘膜様に性質が変化すること)から発生すると考えられていますが、詳細な病因は不明です。

過形成性ポリープ

びらんによって起こる粘膜の欠損に対する上皮の代償的過形成に起因すると考えられています。ヘリコバクター・ピロリという細菌の感染が多いことから、胃粘膜の萎縮と腸上皮化生粘膜が本ポリープの好発する胃粘膜環境であるとも考えられています。

胃底腺ポリープ

背景粘膜には萎縮がなく、酸の分泌が盛んです。ヘリコバクター・ピロリの関与は否定的です。女性ホルモンやガストリン(消化管ホルモンの一種)の関与も指摘されていますが、はっきりした原因は不明です。


胃ポリープ症の症状

胃ポリープの多くは特有の自覚症状はありません。X線や内視鏡の検査で偶然に発見されます。大きくなった過形成性ポリープは、まれに消化管出血の原因になります。 胃底腺ポリープは、萎縮の少ない胃酸分泌が盛んな胃粘膜に多く発生することから、過酸症状(上腹部痛、胸やけ、しゃっくり)を自覚することがあります。


胃ポリープ症の検査

胃ポリープの診断は、内視鏡検査によって組織の一部を採取して調べる生検を行うことが原則ですが、肉眼的な形態からもある程度は可能です。


胃ポリープ症の治療

胃ポリープの種類によって治療方法は異なります。

腺腫性ポリープ

腺腫性ポリープは、腺腫のがん化と同時に、背景となる胃粘膜が分化型腺がんの発生環境と共通するため、離れた部位のがんの合併を常に念頭においておく必要があります。1年に1回は定期的な経過観察を行い、経過観察中に増大傾向を示すもの(2cm以上)や、肉眼的形態からがんの合併が疑われる場合は、診断的治療目的で内視鏡を用いて切除することが多くなっています。 大きくなってがん化しても、ほとんどが粘膜内がんであるため、大きさにかかわらず生命の予後は良好です。

過形成性ポリープ

過形成性ポリープの小さなものは治療の必要はありません。大きさや形態の変化はまれではなく、時に自然に消えてなくなる例もみられます。また最近ではヘリコバクター・ピロリの除菌によって消失する例が報告されています。 過形成性ポリープの切除の対象になる例としては、肉眼で見てがんの合併が疑われるもの、出血性のもの、十二指腸へ落ちこむものなどがあげられます。がん化した場合でもほとんどが粘膜内がんであるため、予後は良好です。

胃底腺ポリープ

過酸症状に対して酸分泌抑制薬の処方が必要になることがありますが、ポリープそのものに対しての治療は必要ありません。


胃ポリープ症の治療と予後

胃ポリープ症の治療後の予後は、1cmを超える腺腫性ポリープ、過形成性ポリープは定期的な経過観察が望まれます。経過観察中に大きくなってくるようなら、医師と相談のうえ、内視鏡を用いた切除を考慮してください。いずれのポリープでも、小さなものならば放置してもまず問題はありません。


胃ポリープ症の予防

胃ポリープの予防としては以下の事がよいと言われています。
 ●1日3食、できるだけ決まった時間に。
 ●動物性脂肪や油分を摂りすぎないようにする。
 ●野菜など食物繊維が多く含まれたものをしっかりと摂取する。
 ●喫煙を控える。
 ●適度な運動を。


胃ポリープ症によい漢方薬

胃ポリープ症によい漢方薬には以下のものがあります。
 ●半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
 ●黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
 ●六君子湯(りっくんしとう)
 ●四逆散(しぎゃくさん)


胃ポリープ症によいサプリメント

胃ポリープ症によいサプリメントには以下のものがあります。
 ● ケール
 ● ビタミンA(β-カロテン、レチノール)
 ● ビタミンU
 ● フコイダン
 ● 葉酸
■ 病気と栄養メニュー
病気と栄養 病気と栄養トップページ
生活習慣病について 生活習慣病について
腎臓の病気について 腎臓の病気について
胃腸の病気について 胃腸の病気について
食道について
食道の病気
マロリーワイス症候群
逆流性食道炎
良性食道腫瘍
食道潰瘍
食道がん
突発性食道破裂
カンジダ性食道炎
食道憩室
食道アカラシア
食道静脈瘤
胃について
胃の病気
胃がん
食道裂孔ヘルニア
慢性胃炎
巨大肥厚性胃炎(メネトリエ病)
胃アニサキス症
胃肉腫
急性胃拡張
胃下垂
ダンピング症候群
急性胃炎
胃潰瘍
胃ポリープ症
良性胃粘膜下腫瘍
胃けいれん
胃酸過多、無酸症
十二指腸について
十二指腸の病気 
十二指腸潰瘍
ファーター乳頭部がん
大腸について
大腸の病気
細菌性腸炎
偽膜性腸炎
急性虫垂炎
クローン病
腸管型ベーチェット病
S状結腸軸捻転症
大腸アメーバ性腸炎
大腸ポリープ
蛋白漏出性胃腸炎
腸閉塞
虚血性腸炎
放射線性大腸炎
潰瘍性大腸炎
腸結核
宿便性腸炎
過敏性腸症候群
大腸憩室症(急性憩室炎)
家族性大腸ポリポーシス
消化吸収不良症候群
ノロウイルスについて
過敏性大腸炎

肝臓と胆嚢の病気について 肝臓と胆嚢の病気について
呼吸器の病気について 呼吸器の病気について
心臓の病気について 心臓の病気について
膵臓の病気について 膵臓の病気について
血液の病気について 血液の病気について
うつ病について うつ病について
糖尿病について 糖尿病について
アレルギーについて アレルギーについて
癌(がん)について 癌(がん)について
内分泌疾患について 内分泌疾患について
食と健康総合サイトe840.net >> 病気と栄養 >> 胃腸の病気について >> 胃ポリープ症

胃潰瘍 胃ポリープ症 良性胃粘膜下腫瘍

病態栄養トップページに戻る
ダイエット メタボ 食事バランスガイド
ダイエット方法 おすすめするダイエット方法を紹介します。無理なダイエットは辛く長続きしません。ダイエットのポイントは、長続きさせる事!正しいダイエット知識で綺麗に痩せましょう メタボ対策 ちょっと昔は、カッコ良かったあなたも年齢とともにダンダンと中年太りになり、血圧、血糖値が高くなりましたら注意信号です。早め早めの対処で正しい体重にダイエットをしましょう。 食事バランスガイド
病気と栄養 健康診断
病気と栄養(食事療法) 色々な病気になった時に食事は治療を早めたり、回復させたりする力があります。逆に病気になった時に控えなければいけないものもあります。食事は毒にも薬にもなります。 生活習慣病(メタボ検診)の血液検査などの検査結果をチェック 気になる生活習慣病検診(メタボ検診)や健康診断結果について解説しています。メタボ体系になったら少しダイエットを考えましょう。 栄養辞典では抗酸化物質以外も説明 食育
ノロウイルス
ノロウイルス 毎年11月から翌年2月はノロウイルスが大流行いたします。特に食材の十分な加熱と手洗いの実施が重要です。また日頃の健康管理もチェックしましょう。 衛生栄養博士の大辞典 健康相談窓口
夕ご飯
献立の基本 献立の基本
美味しいお米の炊き方 美味しいお米の炊き方
ダシ出汁 ダシ出汁
調味料 調味料
メニュー集 メニュー集
裏ミシュラン 裏ミシュラン
リンク集 リンク集
健康と栄養辞典
ビタミン ビタミン
ミネラル ミネラル
ボツリヌス菌食中毒以外も説明 ボツリヌス菌食中毒以外も説明
サプリメント 血液辞典
サプリメント サプリメント
漢方薬 漢方薬
放射能 放射能
栄養士と管理栄養士
栄養士 栄養士
管理栄養士 管理栄養士
国家試験 国家試験
e840.netについて
お問い合わせ お問い合わせ
サイトポリシー サイトポリシー
管理人について 管理人について

Copyright e840.net All rights reserved. 2013.2