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下垂体性小人症の症状・検査・治療について著明な低身長を示す病態のこと。侏儒症ともいいます。症状として低身長をきたす様々な疾患がいわゆる小人症と呼称される。 身長が著しい低身長(通常、標準身長-2SD以下)であり、なおかつ本人(場合によっては家族)の希望があるか、もしくは重大な疾患を合併しているなど、治療対象となる場合に、初めて小人症という病名がつき、治療が必要な低身長として扱われる。 下垂体性小人症の原因下垂体前葉ホルモンである成長ホルモンは、小児期の成長(発達にも関与するという説あり)に関与しており、成長ホルモンの欠乏により低身長を引き起こすことがある。 成長ホルモン分泌刺激試験により成長ホルモン分泌低下を認めた場合に診断される。 原因としては、骨盤位分娩や交通外傷による下垂体茎の断裂によるもの、頭蓋咽頭腫、ジャーミノーマなどの腫瘍による障害による場合が多く、Pit-1遺伝子異常など遺伝性の成長ホルモン分泌欠損症はごくまれな疾患である。国内で上記疾患と診断され治療を受けている児の多くは、成長ホルモン分泌刺激試験により1種類以上で成長ホルモンが6ng/ml以上分泌を認める、特発性低身長症の児を多く含んでいる。この場合、成長ホルモンの薬理作用による成長促進作用により低身長の改善を目的に治療されることが多い。 成長ホルモン補充療法により、身長改善のほかにも精神症状・血管合併症の改善など各種のメリットがある。通常、-2.0SDに達するまで成長ホルモン療法が行われる。 |
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下垂体性小人症の症状身体のつりあいは正常ですが、身長は同性同年齢の平均身長の-2SD以下(6歳未満では-1.5SD以下)の低身長を示します。あるいは最近の身長の伸び率の低下(標準成長率の-1.5SD以下)を示します。出生時の発育は正常で幼児期以降に低身長が目立ってきます。脳腫瘍(頭蓋咽頭腫、胚芽腫など)などの後天的障害により起きるGH分泌障害では原因疾患の発病時期に一致して成長率の低下が始まります。また、その原因疾患による症状が先に出ることがあり、腫瘍の場合、頭痛、悪心(おしん:むかつき)、嘔吐(おうと)、視野欠損などがみられます。下垂体性小人症の検査臨床的に低身長あるいは身長の伸び率の低下を認め、GH分泌不全を証明すれば、診断できます。鑑別すべきものに、思春期遅発症、甲状腺機能低下症による低身長などがあります。①ホルモン検査 本症を疑った場合、まず成長ホルモン(GH)の分泌不全を証明します。成長ホルモンは1回の測定では分泌低下を判断することはできず、GH分泌動態を評価するため、GH分泌刺激試験が必要です。刺激試験には数種類ありますが、この中で2種類以上の負荷試験で低反応を示した場合、本疾患と考えられます。その他、成長ホルモン分泌動態を調べるため、尿中GH、睡眠時GH測定、血中IGF-1(インスリン様成長因子、ソマトメジンC)測定などを行います。 ②骨年齢 GH不足は骨の成長度合(骨年齢)を遅らせるため、手のX線写真に成熟過程の遅延がみられます。 ③画像診断 病因の検索のため下垂体とその近傍のMRI、CTを行います。 下垂体性小人症の治療①人成長ホルモンの皮下注射を継続して行います。骨の先端の骨端線が閉じる前が対象で、週6~7回に分割して自宅で皮下注射します。注:性腺機能治療により2次性徴が発現すると、骨端線は閉鎖して成長を停止させてしまうため注意が必要です。 ②低年齢のほうが治療効果が得られやすく、骨年齢が10歳までに開始することが望ましいと考えられています。(骨年齢11歳以降では効果が明らかに弱くなります。) ③他の下垂体ホルモンの分泌低下があれば、並行して補充します。 ④原因疾患が視床下部や下垂体の腫瘍である場合、成長ホルモンの成長促進作用により腫瘍の再発をもたらさないか注意が必要となります。 下垂体性小人症の治療期間と予後人成長ホルモンの皮下注射を継続して行います。骨の先端の骨端線が閉じる前が対象で、週6~7回に分割して自宅で皮下注射します。注:性腺機能治療により2次性徴が発現すると、骨端線は閉鎖して成長を停止させてしまうため注意が必要です。 |
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