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バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の原因と症状甲状腺の表面には、下垂体によって産生される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHレセプター)が存在します。バセドウ病では、この受容体に対する自己抗体(抗TSHレセプター抗体)が生じ、それがTSHの代わりにTSHレセプターを過剰に刺激するために、甲状腺ホルモンが必要以上に産生されている状態をいいます。はっきりした原因解明には至っていませんが、過度なストレス・過労が発症・再発に関与しているという説、遺伝説などがありますバセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気です。甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を高めるホルモンであるため、このホルモンの異常高値によって代謝が異常に活発になることで、心身に様々な影響を及ぼします。バセドウ病は甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気です。 ほかの甲状腺の病気と同じように女性に多い病気ですが、その比率は男性1人に対して女性4人ほどです。甲状腺の病気全体の男女比は男性1対女性9の割合であるから、甲状腺の病気のなかでは比較的男性の比率が高い病気といえます。 発病年齢は、20歳代と30歳代で全体の過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっており、青年から壮年に多い病気といえる。何らかのアレルギーを持っている人が多い事が統計上で分かっています。 |
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バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の症状①バセドウ病の3大症状甲状腺腫大、眼球突出、頻脈 ②甲状腺機能亢進症を来たすため、以下のような症状も見られる事があります。 ・低カリウム血症から低カリウム性周期性四肢麻痺 ・各臓器が大量のエネルギーを必要とするため食欲が異常に増大、しかし代謝が高いため体重減少 を来たします(代謝<食欲により、太る場合もあります)。 ・心臓機能の亢進から収縮期高血圧と頻拍、時に心房細動を来たします。 ・新陳代謝の活発化から発汗過多を来たします(夏の暑さに耐えられない/冬でも暑い)。 ・内分泌のバランスが崩れて精神的に不安定になり、イライラや集中力が低下します。 ③振戦、手の震え。 ④甲状腺クリーゼ:突然重篤な甲状腺機能亢進状態となる合併症です。 高熱、頻脈、嘔吐、下痢、意識障害などを来す。生命に関わることもあるため注意が必要。 ⑤眼球突出が顕著となると、眼球運動障害(複視)や視神経症をきたす事があります。 ⑥ステルワーグ徴候(瞬きの増加)、グレーフェ徴候(上眼瞼拳筋の過度の緊張で上方注視後に下方に視線を移すと、上眼瞼下際と角膜の間に白目が見える)、メビウス徴候(両眼輻輳失調)が見られる。 *両眼輻輳失調:両眼を寄せたりすることができなくなる バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の検査バセドウ病の診断において、以下のような血液検査の実施のほかに、画像診断( 頸部レントゲン撮影)、頸部エコー(血流の増加はドップラーエコーで"thyroid inferno"と呼ばれる)、甲状腺シンチグラム(甲状腺摂取率(甲状腺がどのくらいの量の放射性ヨウ素を取り込んだか)による甲状腺機能検査)、生理検査 心電図(頻脈、時に心房細動を合併するため)などの検査を行います。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の治療①バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の投薬治療甲状腺ホルモンの合成を抑える薬(抗甲状腺薬:メチマゾール(メルカゾール)、チウラジール(プロバジール))を、規則的に服用する方法です。定期的に甲状腺ホルモンの量を測定しながら、適切な量の薬を服用することで、血液中の甲状腺ホルモンの濃度を正常にします。薬で甲状腺刺激ホルモンの量を調整することで普通の人と変わらない生活を営むことができますが、甲状腺刺激抗体が消えるまで薬を飲みつづける必要がある為、完治には長い期間を要します。副作用としては、5%に皮膚の炎症、0.05%に白血球の減少や無顆粒球症が生じることがあり、これらの副作用は服用開始から3ヶ月以内に現れることが多い。無顆粒球症が生じたら直ちに服薬を中止し、他の治療法に切り替える必要があります。(好中球数 1000個/μLを下回れば中止とする。) メルカゾールではMPO-ANCA関連血管炎がまれに引き起こされます。 メルカゾールは15mg/dayで開始が安全といわれています。 ②バセドウ病(甲状腺機能亢進症)のアイソトープ(放射性ヨード)治療ヨードの放射性同位元素(ラジオアイソトープ; radio isotope; RI)を服用し、甲状腺の細胞の数を減らす方法です。甲状腺細胞の数が減少すれば、分泌される甲状腺ホルモンの量が減少します。およそ2 - 6ヶ月で甲状腺ホルモンの量が減少すると言われ、手術よりは手軽で、薬より早く治るのが、この方法の長所です。但し、細胞が減りすぎて、逆に甲状腺の機能低下が発生することもあります。また、放射性物質を用いるため被曝の影響が全くないとはいえず、妊娠中や授乳中の女性およびすぐに妊娠を希望する女性などには行いません。放射線の影響は約4ヶ月でなくなるとされることから、4ヶ月で妊娠を許可している施設もありますが、一般的には甲状腺機能の変動があるため1年は待つべきとされています。 RI治療により、バセドウ眼症が悪化することもある。眼症を持つ患者にはRI治療は注意して行われる。また眼症増悪の際には、プレドニゾロン投与、またはステロイドパルスと球後照射の併用が施行される。 13mCi投与により、ややover-burnとすることが多い。 ③バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の手術甲状腺の一部を残して、切除する方法。甲状腺を切除することで甲状腺ホルモンの量を調整する。他の治療法より早く完治し、再発も少ないが、入院を要します。また、傷跡が目立つことがあります。手術による合併症も起こりうるので、高齢者や心臓の病気がある人などには行いません。術後に甲状腺機能低下症に陥ることがありますが、その場合の治療は通常の甲状腺機能低下症と同じです。なお、再発した場合は再手術は行わず、ヨード治療などに切り替えます。バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の治療期間と予後バセドウ病は適切な治療を行えば予後良好である。しかし、治療を怠ると死亡の原因にもなる。頻脈ひいては心房細動に至ると、脳塞栓を起こすこともありうる。甲状腺クリーゼは早急に専門医に紹介されるべき病態のひとつである。周期性四肢麻痺は、そのものは生命には関与しないが、てんかん発作と同様に車の運転中などに発作を起こすと事故に至ることも懸念される症状のひとつである。 バセドウ病(甲状腺機能亢進症)によい漢方薬
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