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果物アレルギーと花粉症の関係

果物アレルギーと花粉症の関係

 果実を摂取することで人体にアレルギー症状が現れる果実アレルギーというものがあります。果実アレルギーは近年増えてきています。食物アレルギーの中では卵、牛乳、小麦に次いで4番目に多いと報告されています。
 原因となる果物はモモ、リンゴ、ナシ、サクランボ、イチゴを中心にバラ科の果物、メロン、スイカなどウリ科の植物、キウイ、バナナなど何でも原因となります。同じ科に属する果物や野菜はアレルギーを起こしやすくなります。モモ、リンゴ、キウイ、バナナは厚生労働省により「特定原材料に準ずるもの」として加工食品に含まれている場合に表示を推奨されている20品目の中に含まれています



果物アレルギーの症状

 果実アレルギーの症状は直接触れたくちびるや舌、のどの奥がかゆくや腫脹(はれ)などの口腔症状から呼吸器、消化器症状、といったアナフィラキシーショックなどの重篤な症状まであります。


果物アレルギーの交差反応もあります

 花粉症やラテックスアレルギーが果実アレルギーとの交差反応を示すことがわかっており、特にラテックスアレルギーと交差反応を示すことをラテックス-フルーツ症候群と呼びます。


果物アレルギーの交差反応とは

 交差反応とは、例えば各種のイネ科植物の花粉においては、含まれる抗原の特徴がきわめて似ているため、1種類の花粉のみに感作されていても、同種のイネ科花粉にアレルギー反応を起こすことが知られています。こういった一連の反応を交差反応といいます。簡潔に言いますと、異なる抗原もアレルゲンになり得るということになります。

 また、そうした花粉症患者のうち、花粉ではないものに反応する患者もいます。例えば、カバノキ科花粉症患者によくみられる口腔アレルギー症候群がそれに該当し、リンゴやモモなどバラ科の果物を食べるとかゆみやしびれなどを感じます。
 これら果物で症状がないうちは問題ないと思われますが、かゆみ等出てきた場合ひどくなると呼吸困難等に至りアナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意が必要となります。医療機関で果物のアレルギー検査もできますので心配な方は受けてみるとよいでしょう。

 また、業務上ゴム製品に接することの多い人にみられるラテックス(ゴム)アレルギーがありますが、これはアボカド、バナナ、クリなどの食品と交差反応が見られます。これをラテックス・フルーツ症候群といいます。


食物アレルギーによい漢方薬

食物アレルギーによい漢方薬
胃苓湯 食あたり、お腹のゴロゴロ、下痢、嘔吐、腹痛などを改善します。体力が中くらいの人で、胃腸に水分が停滞しているときに向きます。
消風散 皮膚の赤みやカユミを発散し、分泌物をおさえます。また、そのようになりやすい体質を改善します。体力が中くらい以上の人で、熱感やカユミが強く、じゅくじゅくした湿疹に適します。
治頭瘡一方 ジュクジュク、ただれ、かさぶた、カユミなどをやわらげ、湿疹の治りをよくします。分泌物の多い湿疹、とくに子供の顔や頭にできるものに適します。
五淋散 水分調整をします
半夏瀉心湯 胃腸の働きをよくして、食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐、お腹のゴロゴロ、下痢などを治します。また、口内炎や神経症にも適応します。体力が中くらいの人で、みぞおちが張りつかえ感のあるときに向きます。
辛夷清肺湯  鼻づまりを改善する効果が期待できます。体力が中くらい以上の人で、患部に熱感や痛みを伴うときに向きます。
柴胡清肝湯  炎症をやわらげたり、血行をよくする働きがあります。また神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくします。いわゆる腺病質で、皮膚が赤黒く、のどの腫れを起こしやすい人、ことに子供に向いています。
十味敗毒湯 皮膚の赤みやカユミを発散し、腫れや化膿をおさえます。また、そのようになりやすい体質を改善します。体力が中くらいの人に向く処方です。


食物アレルギーによいサプリメント

食物アレルギーによい漢方薬
グルタミン粉末 アミノ酸の一種で、腸内の傷をいやし、腸を強くする働きがあります。
乳酸菌 腸内細菌のバランスを整えます。
塩酸ベタイン 消化機能の促進をし、腸内環境の整備をします。
カプリル酸 カプリル酸は腸の治癒を助けると言われています。
カルシウム 良好な免疫バランスを保つためには、豊富なカルシウムが必要です。
亜鉛  亜鉛は様々な代謝に必要なミネラルです。免疫機能の維持に必須です。
ケルセチン ケルセチンは、イチゴに多く含まれる成分で、アレルギー反応の主体であるヒスタミンの放出を抑制する働きがあるといわれています。
ビタミンC 免疫をはじめ、血液中のアレルギー反応物質を抑制する働きがあります。特に、免疫機能の向上によりアレルギー反応を抑えるといわれています。

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