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アレルギーとは何か、原因は何なのか

アレルギーとは何か、原因は何なのか

 アレルギーは決して他人事ではなく国民の3割がかかっている国民病です。花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎などアレルギーの起こる体の部位によってそれぞれ症状が異なりますが、それぞれのアレルギーを発症するまでの過程は、ほぼ同じと考えられています。症状が進むにつれて全く異なる作用がそれぞれのアレルギーの病態を作るため、いまだ、根本的治療法が確立されていません。

 アレルギーとは、一言で表すのであれば、免疫機能の暴走あるいは、免疫機能の不慣れな混乱によるものといえます。それは、免疫機能は、本来外界からの異物(ウイルスや細菌など)から人間の体を守るために備わった防御機能です。しかし、過度のストレスは、免疫機能の暴走を引き起こし、守るべき人間の体に牙をむけます。また、近代の社会において様々な細菌やウイルスは、攻撃の的として徹底的に排除しようとします。そのため、人間の体は過保護の状態となり、免疫機能が出る幕が減ってしまいました。それにより、免疫機能は軍隊と同じように小さなころから訓練がなされなければ、本来の機能は果たせません。どの程度の攻撃を加えれば、その敵を倒せるのかをあまりにも経験が少ないために、わからないのです。相手の強さをわからない状況の時どうするのか、それは精一杯の力を持って攻撃を始めてしまうのです。

 その結果、戦争にもありますが、あたりは焼け野原となります。それが人間の体の中においても起こることなのです。



アレルギーの原因は4種類

アレルギーは種類により大きく4つの方に分けることができます。

1型アレルギー

 抗原が粘膜等から体内に入ると、IgE抗体が作られ、この抗体が肥満細胞がもっているレセプターと結合する。ここに侵入抗原が結合すると、抗体からの信号で肥満細胞がヒスタミン等の化合物を作り出して放出、これが炎症を起す。 花粉症、喘息、じん麻疹・アトピー、アナフィラキシーショックなど。
 一般的に私たちが言っているアレルギーはこれにあたります
そのほかにも、
2型アレルギー:自分自身の細胞に結合した抗体が、補体系を活性化させる事によって生体に障害を与えるパターン。 自己免疫性溶血性貧血、バセドウ病など。
3型アレルギー:生体内で生じた、抗原・抗体複合体が、細胞に沈着して、それが補体系を活性化させて起こるパターン。 全身性エリテマトーデス、食品アレルギーの一部
4型アレルギー:抗原がT細胞を活性化する事によっておこるもの。 結核・真菌・ウィルス等の感染症、脊髄炎、脳炎、慢性関節リウマチ・甲状腺炎など

などがあります。


~アレルギー体質を引き起こす要因~

①両親、特に母親がアレルギー体質
②乾燥肌
③気管支が弱い。気管支過敏性
④子供のころ食物アレルギーだった。
⑤体内に飽和脂肪酸が多い。
⑥体内に活性酸素を取りのぞくSODの量が少ない。
⑦乳酸菌など善玉菌の減少で腸内環境の悪化。
⑧ストレスなどにより自律神経が乱れやすい。
⑨体内でIgE抗体を作りやすい体質である。
⑩免疫力の低下。


~アレルギー体質の人が増える大きな要因~

免疫機能の確立機会の損失(免疫機能の過保護状態)

 土に触れることが極端に減り、同時に自然に触れることが減たこと。そして、さらに大きなことは、過度な殺菌を行い、有用な最近まですべて一層してしまう環境によるものが要因です。

低体温の増加

 35度代の低体温者が増え、免疫低下につながります。その結果、免疫力の弱体化が起こり、冒頭で申し上げたような、免疫機能の暴走が起こります。

スギ花粉の増加

 昭和30年代、盛んに植林されたスギが樹齢30年を超え、花粉を多くつける様になったことが花粉症やアトピー性皮膚炎などの大きな要因となっています。

ストレスの増大

 免疫機能は自律神経と深くかかわっているため、ストレスで自律神経の調節が乱れ、免疫バランスも崩れ、アレルギーを引き起こしやすくなります。

住居の変化

 機密性の高い住居になった結果、ダニやハウスダストが増加、比例してアレルギー体質の人が増ています。

食生活の変化

 野菜を食べず、偏食、外食、インスタント食が多くなり、化学調味料や添加物の増大などにより、栄養バランスが崩れ、腸内環境も悪くなっています。また、高タンパク、高脂肪の肉、スナック菓子類など悪玉脂肪の摂取が増え、免疫力を低下させアレルギーの予備軍となる。

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