白血球の血液型
白血球にも血液型(HLA型)があります。数万通りの組合せがあり臓器移植の際に必要です。
白血球の血液型は、HLA型で表します
白血球の血液型は1954年に発見されました。HLAとはHuman Leukocyte Antigen(ヒト白血球型抗原)の頭文字をとったものです。(別名:組織適合性抗原、主要組織適合性複合体(Major Histocompatibility
Complex ; MHC)とも呼ばれています。)
HLA型は現在まで200 種以上見つかってますが、現在も新たに発見されておりその数は今も増加しています。
白血球型は赤血球により血液型と違い、親子、兄弟の間でも一致することはほとんどありません。
HLAはA、B、C、DR、DQ、DPなど多くの抗原の組み合わせで構成され、なかでも骨髄移植ではA、B、DRの3つの要素が重要と考えられています。
また、ここからさらにA、B、DRも10~数十種類の違ったタイプがあり、個人はそれぞれ2個ずつ、合計6個の抗原を持っているのです。
つまりA〈A24とA11〉、B〈B52とB62〉、DR〈DR2とDR4〉……などという具合で、それぞれの組み合わせは両親からの遺伝で決まってくるものです。両親よりその半分ずつを遺伝的に受け継ぐためHLA型は兄弟姉妹間では4分の1の確率で一致します。
しかし、非血縁者間では数百~数万分の1の確率でしか一致しません。
血小板型の血液型
赤血球や白血球と同様に、血小板にも固有の血液型がありHPAと呼んでいます。1959年、オランダ人ファン・ローゲム Van LoghemらによるZwa型の発見により初めて明らかとなりました。わが国では1986年(昭和61年)、母児血小板型不適合による新生児血小板減少症からYuk
a(現在のHPA-4b)抗体が発見されました。このような患者さんにはHPAが適合した血小板製剤を輸血することにより、輸血効果を認めるようになります。近年、次々と血小板抗体が発見され抗原抗体系はさまざまな名称で呼ばれてきましたが、1990年(平成2年)、血小板もHPAという国際的統一名称を頭につけ、発見順に1から番号で表示することに決まりました。2006年(平成18年)現在、HPA-16まで確認されています。
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