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遺伝性球状赤血球症の症状・検査・治療について溶血性貧血の一種。球状になった赤血球は変形能が乏しいため、物理的に脾臓を通過できずに破壊されます。溶血により貧血となりますが、その程度はまちまち。また、溶血によってヘモグロビンが壊されて間接ビリルビンになり、血中の間接ビリルビン濃度が上昇します。溶血性貧血と違い以下の原因により発症します。 ・常染色体優性遺伝 ・赤血球の細胞膜の先天的な異常により、浸透圧に抵抗する力が弱く、赤血球内にナトリウムイオンが入り込みやすくなり、その結果膨張し、球形を呈した異常な赤血球に変化する。 |
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遺伝性球状赤血球症の症状・溶血性貧血が起きますが、骨髄の赤血球造血能によって代償(機能を補うこと)されるため、正常値のこともある。・血管外溶血によって軽度から中等度の脾腫が起きます。 ・血中の間接ビリルビンが増加により、家族性に小児期から黄疸や胆石を認める場合があります。 ・胆石を合併することが多く、胆石手術の際に初めて診断されることもあります。 ・高度の貧血が成長期に持続していると、発育が遅れて小柄となる傾向があります。 遺伝性球状赤血球症の検査正球性正色素性貧血、赤血球の形態観察で球状赤血球、網状赤血球の増加、黄疸(間接ビリルビン上昇)、脾腫、赤血球の浸透圧抵抗の低下などを総合して診断します。可能であれば、電気泳動により膜蛋白の異常を同定します。なお、新生児期には形態、浸透圧抵抗ともに典型的な所見をとらないことも多いため、診断が難しいことがあります。 遺伝性球状赤血球症の治療脾臓摘出手術療法が基本。これは、脾摘により赤血球が破壊されなくなるため、溶血、黄疸が改善されます。・適応 : 絶対適応。ただし、免疫の観点より、乳幼児期はなるべく避ける。 ・副作用は、脾臓が免疫を担っていることから病気にかかりやすくなる。 貧血が高度な場合は輸血を行います。輸血された赤血球が脾臓で異常に破壊されることはありません。 遺伝性球状赤血球症の治療期間と予後慢性的な貧血が続く傾向がありますが、ほとんどの場合、生命予後には問題ありません。遺伝性球状赤血球症の予防遺伝性によるものですので、予防方法がありません遺伝性球状赤血球症によい漢方薬
遺伝性球状赤血球症によいサプリメントある研究により、EPAがリバピリンによる発症を防ぐと結果が出ています。 |
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