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赤血球増多症の症状・検査・治療について多血症あるいは、赤血球増加症とも呼ばれます。赤血球の増加により、血液の粘度が増し、血液の循環が悪くなってきます。赤血球増多症は真性赤血球増加症と二次性赤血球増加症に分けることができます。 真性赤血球増加症 細胞内の情報伝達の役割をしているJAK2チロシンキナーゼの遺伝子異常から生じる腫瘍性疾患。この疾患では、赤血球数がふえていくだけでなく、白血球や血小板も増えていきます。高血圧、出血などの症状がでてきて、それに肝・脾腫による腹部の膨満感も症状として現れます。 二次性赤血球増加症 原因は高地滞在、心臓病、肺疾患、肺胞換気障害、喫煙、ヘモグロビンの異常などによって血液の酸素不足によるもの。酸素不足により血中エリスロポエチンの濃度が上がり、骨髄において赤血球の生成が亢進されます。 |
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赤血球増多症の症状赤血球の増加に伴い、血流の低下により、頭痛や目まい、視力障害、耳鳴り、けん怠感、知覚異常、呼吸困難などが見られる様になります。また、脳、心臓、肺、腹部、下肢の動脈、静脈、微小血管などにおいて血栓症ができやすくなり、皮膚や粘膜の出血傾向がおきることがあります。 赤血球増多症の検査血液検査で、赤血球の著しい増加が特徴的ですが、白血球および血小板も多くの場合で増加します。血液中のビタミンB12の量が増加し、エリスロポエチン(赤血球を増やす物質)濃度は低下します。また、脾臓のはれをしばしば認めます。赤血球数が増加する場合(絶対的赤血球増加症)と、見かけ上の増加(相対的赤血球増加症)とに大きく分けられます。この両者を区別するためには、放射線で標識をつけた赤血球を用いて循環赤血球量を測定する必要があります。 絶対的赤血球増加症の代表的疾患が真性多血症です。しかし、心臓疾患や肺疾患あるいは過度の喫煙に伴う低酸素血症や、エリスロポエチン産生悪性腫瘍により二次的に絶対的赤血球増加症が起こる場合があります。 したがって、真性多血症と診断するためには、動脈血酸素飽和度などを確認して、これらの原因を除外する必要があります。一般的に、低酸素血症による赤血球増加の際には白血球あるいは血小板数の増加を伴わず、脾臓のはれも認めません。 真性多血症は、慢性骨髄性白血病との区別が重要です。慢性骨髄性白血病とは、骨髄検査による骨髄の形態の比較のほかに、フィラデルフィア染色体およびBCRABL遺伝子を認めないこと、好中球アルカリフォスファターゼ活性が低下しないことで区別します(慢性骨髄性白血病)。 赤血球増多症の治療赤血球の増加によるものの場合、心筋梗塞・脳梗塞などの合併症を回避するとともに自覚症状を軽減する目的で瀉血(血液を捨てること)が行われます。真性多血症であれば白血病類縁疾患であり、化学療法の適応となります。 また、こまめな水分を補給を行い脱水症を引き起こさないことが重要となります。これは、血液の増粘性を抑制し、血栓の予防にもつながります。 赤血球増多症の治療期間と予後瀉血(しゃけつ)(静脈血を除去する)および経口抗がん薬による赤血球数のコントロールが主となり、症状、年齢に応じて選択します。(1)若年者 比較的若年の人に対しては、瀉血によるコントロールが主体になります。しかし、赤血球の増加が高度で瀉血を何度も必要とする場合や、脳梗塞、心筋梗塞などの血栓症の危険性が高いと判断された場合は、ハイドロキシウレア(ハイドレア)、ブスルファン(マブリン)などの経口抗がん薬を用います。 (2)高齢者 70歳以上の高齢者に対しては、経口抗がん薬によるコントロールが主となり、必要に応じて瀉血も考慮されます。 そのほか、血栓症の合併を予防するために、アスピリン(バイアスピリン)、チクロピジン(パナルジン)などの抗血小板薬も用いられます。 赤血球増多症の予防こまめな水分を補給を行い脱水症を引き起こさないことが重要となります。これは、血液の増粘性を抑制し、血栓の予防にもつながります。赤血球増多症によい漢方薬
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