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腎臓病の症状・種類・原因・食事|病気と栄養腎臓は、肝腎要(かんじんかなめ)とも使われるように、肝臓と並び重要な臓器の一つです。血液を濾過(ろか)し、余分な老廃物や塩分を取り除くという重要な役割を担っているほか、赤血球を作り出すホルモンを作り、全身に酸素を行き渡らせたり、血圧を調節したりするなど、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。 腎臓のろ過機能は糸球体で行われていますが、その糸球体は一度損傷すると再生しないため、損傷したり機能不全に陥った場合は、塩分・カリウム摂取の制限や人工透析が必要となります。 現代人は塩分摂取量が多いため、腎臓に負担がかかりやすく、知らない間に腎臓にダメージを与えている場合があります。 腎臓病の症状・原因・食事の内容一覧腎臓の構造と働きについて病院で行われる主な腎臓の検査の概要と正常値 腎臓病の種類と病態について |
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腎臓の構造と働きについて「肝腎要(かなめ)」の言葉の通り、腎臓は重要な臓器の1つです。腎臓は腰のやや上に左右1個ずつあり、こぶし大の大きさで、重さは1個150グラムほど、そら豆のような形をしています。表面は硬い皮膜と厚い脂肪で覆われ、大切に守られています。 腎臓が老廃物や水分などを排泄する尿をつくる臓器であることはよく知られていますが、これ以外にも生命と健康を維持するために、重要な働きをしています。 (腎臓の構造)
(腎臓の働き)①水分バランスの調整体内の水分バランスが常に一定になるように、尿量を調整しています。とても暑い夏の日に喉がカラカラのときは、体に水分が不足している状態なので腎臓は尿量を減らします。また反対に、たくさん水やお茶を飲んだときは体内に水分が余っているので、腎臓は尿をたくさん作り水分を排泄し水分のバランスをとっています。 また、腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。 血圧が高いときは、塩分と水分の排出量を増加させることで血圧を下げ、血圧が低いときは、塩分と水分の排出量を減少させることで血圧を上げます。また、腎臓は血圧を維持するホルモンを分泌し、血圧が低いときに血圧を上げます。 腎臓と血圧は密接に関係し、腎臓の働きの低下によって高血圧になることもあります。 また、高血圧は腎臓に負担をかけ腎臓の働きを悪化させることもあります。 ②老廃物の排泄 食事により吸収された栄養素が分解され生活のエネルギーとして利用されますが、自動車の排気ガスと同じように体に利用されない老廃物が産生されます。これを尿毒素といい体内には不要な物質であるので、腎臓から排泄されることになります。 ③電解質のバランス調整 ナトリウム、塩素、カリウムやカルシウムなどは電解質といわれます。生命を維持するためにはこれらの電解質の濃度は厳密に一定に保たれていなければいけません。腎臓はこれらの電解質の濃度を一定に保つように調整する役割を持っています。 ⑤酸塩基平衡の調整 人間の体は常に弱アルカリ性に保たれています。腎臓は酸を排泄したり、アルカリを再吸収しバランスを保っています。 ⑥ホルモンの分泌 血圧を調整するホルモンや赤血球を産生させるホルモン(エリスロポエチン)を分泌しています。そのため、腎機能が低下することにより、造血機能が低下し、腎性貧血の原因となります。 また、カルシウムの吸収に関係するビタミンDを活性化し、強い骨を作るために欠かせません。 病院で行われる主な腎臓の検査の概要と正常値腎臓疾患により透析療法を受けている方は、現在増加傾向にあります。その患者数は今や20万人にも達しようとしています。腎臓病は、病気発生の予防、そして病気の進行を抑えることが、腎臓の機能を維持するうえでとても大切です。腎臓疾患は自覚症状がないことが多く、早期発見、早期治療を実現するためには、健康診断で定期的にチェックすることが非常に大切です。 ①血中尿素窒素
②クレアチニン
③尿酸 UA
④ナトリウム
⑤カルシウム
⑥リン
腎臓病の種類と病態について
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