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胆嚢炎の症状・検査・治療について胆嚢炎(たんのうえん)は、胆石症や細菌感染などが原因で起こる胆嚢の炎症を言います。急性胆嚢炎、慢性胆嚢炎、無石胆嚢炎、気腫性胆嚢炎と様々な胆嚢炎あります。胆嚢腺筋症を発症した場合は胆嚢癌との区別がつきにくいため手術で胆嚢を摘出することがあります。 |
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胆嚢炎の症状急性胆嚢炎の初期症状は、右上腹部の痛みや吸気時の腹痛、右肩甲骨付近や右側腹部の痛みが続くことや、吐き気や嘔吐、発熱などがあります。高齢者は熱を出さないこともあります。持続した炎症が続くと、右腹腔内での癒着が出現することがあります。これ以上症状が続く場合は合併症を引き起こした可能性が高く、白血球上昇、胆嚢壊疽、胆嚢穿孔、黄疸、膵炎、イレウス症などがある。無石胆嚢炎は大腸菌による細菌感染や動脈閉塞、腫瘍などが原因で起こる。症状は腹部の痛みや胆嚢穿孔、胆嚢破裂、壊疽がある。 胆嚢炎の検査科学的根拠に基づいた急性胆管炎、胆嚢炎の診療ガイドラインに基づくと急性胆嚢炎の診断はA 右季肋部痛(心窩部痛)、圧痛、筋性防御 B 発熱、白血球数またはCRPの上昇 C 急性胆嚢炎の特徴的画像検査所見 *AのいずれかならびにBのいずれかを認めるものが疑診で、それに加えCを確認した場合は確診となる。
急性胆嚢炎の重症度判定基準(「第IX章/1./2)急性胆嚢炎の重症度判定基準」参照)
胆嚢炎の治療急性胆嚢炎絶食とし、輸液を行い抗生物質の投与を行います。抗生物質は胆汁への移行性のよいセフェム系の薬剤が第1選択となります。腹痛に対してはブスコパンのような鎮痙(ちんけい)剤や、ペンタジンなどの鎮痛剤を使用します。右上腹部の腹膜刺激症状や筋性防御などの徴候が出現していないか、臨床症状の変化によく注意して経過を観察します。軽症の急性胆嚢炎では、このような保存的療法で軽快することもありますが、症状が改善せず、悪化するような場合はエコーガイド下に体外より胆嚢内にドレナージチューブを留置する手術(PTGBD)を行います。緊満した胆嚢内の胆汁を吸引して胆嚢内圧を下げてやることにより、急激に症状が改善します。しかし、エコー上で胆嚢の周囲に膿瘍を形成していたり、腹水が貯留している場合や、筋性防御の出現など臨床症状が急激に悪化するような場合は、胆嚢穿孔や壊死性胆嚢炎の可能性があるので緊急手術で胆嚢を摘出する手術を行います。急性炎症が、PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)によって治まった場合は、待機的に胆嚢摘出術を行います。最近では、腹腔(ふくくう)鏡を用いて大きな切開をせずに胆嚢を切除する腹腔鏡下胆嚢摘出術が普及したので、待機的な手術では腹腔鏡下胆嚢摘出術を行うことが多くなりました。しかし、激しい炎症の後では、胆嚢が周囲臓器に強い癒着をもたらし、腹腔鏡下の手術が困難な場合が多いので、開腹して胆嚢摘出術をするほうが安全な場合があります。 *腹膜刺激症状とは腹膜に炎症などの異常による、特有の症状をいいます。種類は以下の通りです。 ●筋性防御(きんせいぼうぎょ) 手のひらで腹部を軽く圧迫したときに、腹壁が緊張してかたくなっている症状をいいます。 ひどくなると、腹部が張って、板のようになることがあります。 ●ブルンベルグ徴候(ちょうこう) 腹部を手のひらで徐々に圧迫していって、急に手を離すと、はっきりとした痛みを感じる症状をいいます。 反跳圧痛(はんちょうあっつう)、反動痛(はんどうつう)ともいいます。 慢性胆嚢炎自覚症状がまったくなければ、外来で経過を観察するだけでもいいと思います。しかし、右上腹部の痛みの発作が繰り返す場合や、胆嚢ガンとの鑑別が困難な場合は、外科的治療で胆嚢を切除する必要があります。外科的な治療としては、負担の少ない手術として腹腔鏡下胆嚢摘出術が第1選択となります。ただ、今までに上腹部に開腹手術を行った既往のある方や、炎症の程度が強く胆嚢が萎縮している場合、胆嚢ガンの疑いの強い場合では、開腹手術を行うことになります。胆嚢炎の治療期間と予後保存的治療で急性炎症が改善した場合や、慢性胆嚢炎と診断された場合は、胆石が嵌頓して、胆石発作や急性胆嚢炎に移行する場合があります。胆石の発作はとくに脂肪分の高い食事を摂取した後に起こりやすいので、脂肪分の高い食事や過食は避けたほうがよいでしょう。外科的治療で胆嚢を切除した後は、とくに普段の日常生活の制限はありません。胆嚢炎の予防胆嚢炎を防ぐには、まず絶対に無理はしないこと。心身の過労や忙しい仕事のあとには、症状が悪化する可能性も・・・。また、胆嚢炎の予防=胆石の予防にもなります。暴飲暴食は避け、刺激性の食品や脂肪の多い食べ物もできるだけ減らしましょう。1日3度、腹八分で規則正しく食べるのが原則です。~胆のう炎の食事~ 1. 脂肪分を制限する 脂肪の摂取量が増えると胆嚢の収縮は強くなります。脂肪分の多い肉や魚を控え、赤みの肉や魚を食べるようにしましょう。また、天ぷらやフライといった揚げ物も禁物です。ただし、脂肪分を100%絶つのではなく、1日15g以下の植物油を炒め物やサラダドレッシングとして使ってください。 2. コレステロール食品を制限する 鶏卵や魚卵、レバーなどを摂りすぎると胆道結石併発の原因となります。100%絶つという訳ではなく、ほどほどに摂取するよう心がけましょう。 3. 食物繊維の摂取 血清コレステロール濃度を低下させるだけでなく、便秘解消にも効果的です。コーンフレークや大豆、納豆、おから、野菜類、果物、キノコ、海草などを積極的に食べるようにしましょう。 4. 刺激物は避ける 炭酸飲料やカフェイン飲料、香辛料といった刺激物は消化液の分泌を高めます。膵炎予防にもなるので、極力控えるようにしましょう。 胆嚢炎によい漢方薬
胆嚢炎によいサプリメントタウリン1.血圧やコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぎます。 2.解毒作用など肝臓の働きを助けます。 3.筋肉の収縮力を強め心臓の機能を高めます。 4.疲労のもととなる乳酸の蓄積を抑えます。 5.紫外線などで痛んだ角膜の修復を早め、視力低下を防ぎます。 オキアミ / たこ(タコ) / しじみ(蜆) / あさり / はまぐり(蛤) / かき(牡蠣) / イカ(いか) / タイ(鯛) /などに多く含まれます・ ただし、胆のう炎は胆石症と違い炎症を伴っていますので、サプリメントで改善できると考えないほうが良いでしょう。症状が強く出ているときは、民間療法の前に病院にいきましょう。 肝臓と胆嚢の病気について |
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