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うつ病はなぜ起こるのか

うつ病はなぜ起こるのか

 うつ病は、まだわからないことが多い病気です。脳の神経の情報を伝達する物質の量が減るなど脳の機能に異常が生じていると同時に、その人がもともともっているうつ病になりやすい性質と、ストレスや体の病気、環境の変化など、生活の中のさまざまな要因が重なって発病すると考えられています。


うつ病になりやすい人は

うつ病になりやすい性格としては、

・仕事熱心
・こり性
・生真面目
・几帳面
・正義感・責任感が強い
などの特徴があります。

「No」といえないので何でも引き受けてしまい、無理を重ねた後に仕事がこなせないと「自分の責任だ」と思い込んでうつ状態になってしまうというわけです。“ちゃらんぽらん”だとうつにはなりません。

うつ病にならないためには、次のようなことを心がけましょう。

[1] 自分のペースを守る。
[2] 生活のリズムを守る。
[3] 誰かに相談する。
[4] 1つのことに固執しないで、気分転換をする。
[5] 運動・スポーツをする(頭のこりがとれるため)
(うつ病になりやすいのはこんな人についてもっと見る)

 

生物学的要因(仮説)

モノアミン

 大うつ病性障害などのうつ状態は、モノアミン類、ノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質の低下によって起こるとした仮説です。しかし脳内の病態が明らかにされていない以上、根本原因と結論付けることは出来ないため、あくまで仮説となっています。
 仮説に対する反論もあります、それはシナプス間隙のノルアドレナリンやセロトニンの低下がうつ病の原因であるとすれば、抗うつ薬は即効性がなければならないという点です。同薬物によるうつの改善には最低2週間要することを考えると、反論のほうが正しい可能性があります。

脳の海馬領域における神経損傷仮説

「うつ病の神経損傷仮説」
 近年MRIなどの画像診断の進歩に伴い、うつ病において、脳の海馬領域での神経損傷があるのではないかという仮説が唱えられています。そして、このような海馬の神経損傷には、遺伝子レベルでの基礎が存在するとも言われている。


「心的外傷体験が海馬神経損傷の原因となるという仮説」
 海馬の神経損傷は幼少期の心的外傷体験を持つ患者に多く認められるとの研究結果があります。これは、神経損傷が幼少期の体験によってもたらされ、それがうつ病発病の基礎となっているとの仮説ですが、それを裏付けるものとして、人間は、ストレスによりコルチゾール(ホルモン) が副腎皮質より発散されます。このコルチゾールは、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の海馬を萎縮させることが、近年心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者の脳のMRIなどを例として観察されています。心理的ストレスを長期間受け続けるとコルチゾールの分泌により、海馬の神経細胞が破壊され、海馬が萎縮する。心的外傷後ストレス障害(PTSD)・うつ病の患者にはその萎縮が確認されています。


栄養学的要因(仮説)

栄養学的仮説:ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸のアンバランス仮説

 うつ病が20世紀になり増加しています。これにはω-6脂肪酸を多く含む植物油の摂取が増加したこととが一つの原因としてあげることができます。うつ病患者において、ω-6脂肪酸からアラキドン酸を経て生成されるのエイコサノイド(炎症性生理活性物質)のレベルが高いということがわかっています。
 
 シーフードをたくさん食べる地域ほど母乳内のドコサヘキサエン酸(DHA)は高く、産後うつ病の有病率が低くなる傾向があります。因果関係として、母体から胎児への移行により、妊娠・出産期には母親にはω-3脂肪酸の枯渇の危険性が高まります。その結果として産後のうつ病の危険性高くなるのではないかといわれています。
 
 また、うつ病の深刻さと赤血球中のリン脂質におけるω-6脂肪酸のアラキドン酸とω-3脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)の比率の間に明らかな相関関係が認められています。さらに、健常者と比較してうつ病患者はω-3脂肪酸の蓄積量がとても低く、ω-6脂肪酸とω-3脂肪酸の比率はとても高い傾向があるといわれています。

  DHAは精液や脳 、網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分です。DHAは脳内にもっとも豊富に存在する長鎖不飽和脂肪酸で、エイコサペンタエン酸(EPA)は脳内にほとんど存在しません。なお、DHAは脳関門を通過できるが、EPAを含めた他のω-3脂肪酸は脳関門を通過することがません。DHAの摂取は血中の中性脂肪(トリグリセライド)量を減少させ、心臓病の危険を低減します。また、DHAが不足すると脳内セロトニンの量が減少し、多動性障害を引き起こすという報告があります。アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病に対してもDHAの摂取は有効であるといわれています。しかし、DHA投与がアルツハイマー病の症状を改善しなかったとの報告もあります。


心理学的成因仮説・病前性格

 心理学的成因仮説の代表は、病前性格論です。うつ病にかかりやすい病前性格として、主に、メランコリー親和型性格、執着性格、循環性格、が日本では提唱されています(米英圏では強迫性)。しかし、近年はうつ病概念の拡大や社会状況の変化に伴い、下記の性格に該当しないうつ病患者が増加しています。

①メランコリー親和型性格は1961年にテレンバッハが提唱したもので、秩序を愛する、几帳面、律儀、生真面目、融通が利かないなどの特徴を持つ。主として反復性のないうつ病を呈するとされる。
②執着性格は1941年に下田光造が提唱したもので、仕事熱心、几帳面、責任感が強いなどの特徴を持つ。反復性うつ病ないし躁うつ病の病前性格の1つであるとされる。
③循環性格はエルンスト・クレッチマーが提唱したもので、社交的で親切、温厚だが、その反面優柔不断であるため、決断力が弱く、板挟み状態になりやすいという特徴を持つ。躁うつ病の病前性格の一つであるとされる。

 これまでは、これらの病前性格が前提にあるとされていましたが、変化に伴いこれらにあてはめることのできないうつ病患者が急増しています。それらの要因として、幼少期のストレスによる海馬萎縮、ω-3脂肪酸の不足などといった要因が大きく影響を与えるのではないかと考えられます。



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