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慢性膵炎の症状と治療急性膵炎が原因を取り除けばほぼ完治するのと対照的に、慢性膵炎は、持続・反復する膵炎による膵の自己消化によって、膵が変化し、機能障害をきたしている病態をさします。膵内外分泌機能が代償されている代償期から、進行すると機能障害が顕在化する非代償期へと至ります。原因の過半はアルコールですが、胆石によるものや自己免疫によるもの、また原因がはっきりしないものもあります。アルコール摂取機会の多い40~50歳代の男性に多く認められます。アルコール性慢性膵炎患者は病識に乏しいものも多く、徹底した自己管理の指導が進行を防ぐポイントになります。 |
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慢性膵炎の症状持続・反復する上腹部痛と背部痛が主症状です。進行すると、膵外分泌機能障害に起因する栄養吸収障害(下痢・やせなど)や、膵内分泌機能障害に起因する糖尿病の症状(多飲・多尿など)が出現します。慢性膵炎の検査血清アミラーゼなどの膵酵素測定は、急性悪化時以外はあまり診断に寄与しません。画像診断上のポイント [1]膵内石灰化(膵石) [2]膵管の不整なび漫性拡張 [3]膵周囲の膵嚢胞(のうほう)を、 腹部単純X線・超音波・CT・内視鏡的逆行性膵胆道造影(ERCP)などで描出することですが、代償期にはこれらの画像上の特徴がはっきりしないこともあります。進行すると膵外分泌機能検査(セクレチン試験・PFD試験)で異常低値を示すようになります。また、耐糖能に異常を認めるようにもなります。 慢性膵炎の治療アルコール性慢性膵炎の場合、禁酒がもっとも大切となります。日常生活全般が不規則な患者さんが多いため、規則正しい食生活・脂肪摂取の制限などの生活習慣改善をすることが重要です。膵外分泌機能障害に対しては、消化酵素製剤の補充療法を行います。また、糖尿病を併発している場合、血糖のコントロールも重要です。腹痛に対しては適宜、鎮痛剤を使用しますが、ペンタジン・ソセゴンなどは薬物依存になることもあり、注意が必要です。慢性膵炎の治療は内科的治療が基本ですが、膵管内圧を減圧させることによって疼痛(とうつう)コントロールおよび膵機能低下防止を図ろうとする外科的治療(膵管空腸吻合〈ふんごう〉術など)を行うこともあります。また、体外衝撃波による膵石破砕法(ESWL)も行われています。なお、慢性膵炎の急性悪化時に対する治療は、急性膵炎に準じます。●慢性膵炎の標準治療例食事療法と薬物治療を組み合わせて行います。1)食事療法 [1]禁酒 [2]暴飲・暴食を避け、規則正しく食事をとる [3]脂肪摂取量の制限 2)薬物療法 [1]フオイパン 1回100~200mg1日3回毎食後 [2]コンビチーム 1回1錠1日3回毎食後 腹痛を伴う時 [1]ボルタレン坐剤 1回25~50mg使用 効果がなければ [2]ソセゴン15mg+アタラックスP25mg 筋注 3)糖尿病合併例 膵からのインスリンの分泌が低下しているため、経口血糖降下剤は効きにくく、早晩インスリンが必要となることが多いです。 4)消化吸収障害合併例 消化酵素製剤の増量、H2ブロッカーの投与 [1]コンビチーム 1回3錠1日3回毎食後 [2]タガメット 1回200mg1日3回毎食前 慢性膵炎の治療期間と予後合併する消化吸収障害や糖尿病コントロールの状況もかかわってくるので、しっかりした自己管理が肝要です。慢性膵炎の予防予防の基本は、急性膵炎と同じとなります。1.アルコールを控える膵炎の予防方法は、第一に飲酒を控えることです。特に慢性膵炎にかかると、破壊された細胞は元には戻らないので、その場合は禁酒が原則になります。2.暴飲暴食をしない食べ過ぎや飲みすぎによって膵液が過剰に分泌されると急性膵炎のきっかけとなるので、暴飲暴食をせず、腹八分目を心がけることが大切です。3.脂肪分を控える:中性脂肪過多は膵炎の天敵です脂肪分の多い食事も膵液の過剰分泌を引き起こします。4.規則正しい食事を心がけるなるべく毎日決まった時間に適量の食事をするようにしましょう。また、香辛料など刺激が強いものや、コーヒーなどを取り過ぎないように。5.ストレスを減らすストレスが膵炎に影響を与えることがわかっています。ストレスを感じたら心身の休息をとり、リラックスする時間をとるようにしましょう。慢性膵炎によい漢方薬
慢性膵炎によいサプリメントサプリメントにより、膵炎が誘発されるという話もあり、お勧めできる健康食品はありません。 |
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