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循環器の病気:虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)とは

循環器の病気:虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)とは

 心臓の筋肉に血液を送る3本の冠状動脈が狭くなったり、塞がったりして、そこから先の心筋が酸素不足に陥る状態を虚血性心疾患と呼びます。冠状動脈が細くなり心筋が一時的に酸素不足によるものが狭心症、冠状動脈が完全に詰まってしまうものが心筋梗塞です。


虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)の原因

①動脈硬化

  虚血性心疾患の一番の原因は冠状動脈の動脈硬化です。動脈硬化による発作は労作時に起こることが多いのが特徴です。


②れん縮

 冠状動脈が異常に収縮することによって、狭心症や心筋梗塞が起こります。れん縮による場合は安静時に起こり、喫煙によって誘発されることがあります。

★虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)の危険因子

 *三大危険因子 高コレステロール血症、高血圧症、喫煙

 *その他の危険因子
  (a)肉体的因子 高脂血症、肥満、糖尿病、高尿酸血症、血液凝固系の異常、加齢、遺伝、閉経

  (b)生活因子 ストレス、運動不足、過度の飲酒



虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)の症状

狭心症の症状

 心筋梗塞の発作は狭心症とほぼ同じような場所に現れます。しかし、痛みの強さは狭心症発作とは比較になりません。「火箸で刺されたような」「石で胸が潰されたような」「胸の中をえぐられるような」に例えられる強烈な痛みで、死の恐怖を感じることもあります。冷や汗が出たり、呼吸困難になったり、場合によっては意識を失う事もあります。

 心筋梗塞の発作は持続時間が長いのも特徴で、最低でも30分以上は強烈な痛みが続きます。冠動脈が詰まってしまっているため、冠動脈拡張薬のニトログリセリンを使用しても効果がありません。発作が始まるとすぐに心筋の壊死が始まります。

 胸痛は発症から数時間経過すると次第に治まってきますが、これは心筋梗塞が治ったわけではなく、心筋や神経が壊死して痛みがわからなくなったためです。心筋が壊死範囲が拡がると、心臓のポンプ機能が低下して心不全になります。強い息切れや呼吸困難、血圧低下が起こり、死に至る事もあります。


虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)の診断

①心電図検査

 狭心症の場合、安静時の心電図には異常を認めないことが多いため運動負荷心電図を行います。
運動負荷試験には以下の3種類あります。

(a)マスター2階段法
 階段昇降を3分または1分半行います。

(b)トレッドミル法
 スピードと角度が調節できる電動歩行路を用います。

(c)自転車エルゴメーター法
 ペダルの重さが変わる自転車を用います。心筋梗塞の場合、安静時の心電図のみで診断がつきます。

②核医学検査

 放射性物質を注射して、心筋への血液の流れや心臓の動きを調べます。

③超音波検査


心臓の動きを調べます。

④血液検査


急性心筋梗塞の時には壊死した心筋から色々な物質が血液中 に出るため、急性心筋梗塞の診断と壊死した範囲の大きさの診断に用います。

⑤心臓カテーテル検査


最終的な診断には心臓カテーテル検査を行います。足の付け根や肘の付近の動脈からカテーテル(細いくだ)を心臓の近くまで入れて造影剤を冠状動脈に流し込み、狭窄や閉塞がないかを確認します。


虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)の治療

①狭心症の治療

 大きく分けて、薬物療法、経皮的冠動脈形成術(カテーテルインターベンション)、冠動脈バイパス手術の3つの方法があります。どの治療を選択するかは、年齢、合併症、症状や冠動脈の病変の形態などにより異なります。

(1)薬物療法

 抗血小板薬という血液をさらさらにする薬と、心臓の仕事量を減らすβ(ベータ)遮断薬、心臓の負担を減らして血管を拡張する硝酸(しょうさん)薬、カルシウム拮抗薬などを使います。
 原因疾患及び悪化の危険因子である糖尿病、高血圧、脂質異常症などの治療も並行して行われます。また、カテーテル検査で高度な病変が確認され、後述の冠動脈形成術、バイパス術を行った場合も、内服治療が併用されます。
 異型狭心症では、硝酸薬、カルシウム拮抗薬により、発作の予防をします。この場合、β遮断薬は血管けいれんを誘発することがあり、原則的に使用しません。

(2)経皮的冠動脈形成術

 心臓カテーテル検査と同様に細い管を冠動脈の入口に固定したあと、バルーン(風船)を狭窄部にもっていき、血管内側のプラーク(脂肪が沈着してつくった盛り上がり)を押し広げる治療法です。最近では、バルーンのあとにステントという金属でできた網状の筒を留置することが多くなってきました。詳細は心筋梗塞の項を参照してください。
 また近年、バルーン治療以外に、プラークを削りとる治療が行われるようになっています。その代表が方向性冠動脈アテローム切除術(DCA)と、高速回転式アテローム切除術です。今まで冠動脈形成術には不向きといわれてきた冠動脈の入口部の病変、びまん性で硬く石灰化の強い病変にも治療が行えるようになってきました。
 これらの治療法は、後述のバイパス術と比べて患者さんへの負担が少なく、順調であれば、一般的には術後1~3日で退院することが可能であり、多くの施設で行われています。しかし、約20~30%の患者さんは数カ月の間に血管内腔が再び狭くなる(再狭窄)ことがあり、冠動脈形成術を繰り返したり、バイパス手術を行うケースもありますが、近年、従来のステントに薬剤が塗布された「薬剤溶出ステント」が使用されるようになり、再狭窄のリスクを減らすことができるようになりました。

(3)冠動脈バイパス手術

 全身麻酔下で開胸し、狭くなった血管の先に他の部位の血管(グラフト)をつなぐ手術です。グラフトとしては、内胸動脈などの動脈、大伏在(だいふくざい)静脈(足の静脈)が使われています。
 一般的には左冠動脈前下行枝(ぜんかこうし)と回旋枝(かいせんし)の分岐する直前である左主幹部や、主要冠動脈3本ともに病変がある時は、この治療が選択されています。
 以前は手術中、心臓の拍動をとめ、その間、人工心肺装置により全身の循環を行うことが一般的でしたが、最近は、人工心肺を使わない心拍動下の手術や、手術の傷の小さな術式が普及しています。
 術後は3週間ほどで退院が可能です。患者さんの負担が少なくなるとともに、さらに早期の退院が可能となっています。

②心筋梗塞の治療

 一般的治療と特殊治療に分けられます。急性心筋梗塞は梗塞の範囲が広いほど予後が不良になるので、できるだけすみやかに詰まった冠動脈を再開通させる治療(再灌流(さいかんりゅう)療法)が重要です。
 再灌流療法には、静脈ないし冠動脈から血栓を溶解させる薬物(組織プラスミノーゲンアクチベータ)を注射する方法(血栓溶解療法(けっせんようかいりょうほう))と、カテーテル検査に引き続いてバルーンによる拡張術やステントを留置する方法(冠動脈インターベンション)があります。
 血栓溶解療法には出血性合併症の問題があり、血栓が溶けても高度の狭窄病変が残ることも多く、日本ではインターベンション治療が一般的に行われています。発症6時間以内であれば、再灌流療法により心筋壊死の範囲を狭くすることが可能とされ、一般的には12時間以内がインターベンション治療の適応とされています。
 一般的治療として数日間の安静・絶食、鎮痛薬、安定薬の投与、酸素吸入が必要です。抗血栓薬としてアスピリンは急性期から投与し、継続的に心電図を監視して重症の心室性不整脈が現れるのに対応できるようにします。
 心筋梗塞後には、生命予後の改善効果が示されているACE阻害薬ないしアンジオテンシン受容体阻害薬を投与する。さらにβ(ベータ)遮断薬も死亡率を減少させることが明らかにされています。ただし、日本人には血管けいれんによる狭心症も多く、β遮断薬の使用には注意が必要です。日本ではカルシウム拮抗薬もβ遮断薬と同等に有用とされています。
 退院前には生活習慣を是正して、必要があればコレステロール低下薬(スタチン製剤)などを服用して、長期予後の改善を図る必要もあるでしょう。


虚血性心疾患の合併症について

 医学の進歩で急性心筋梗塞の死亡率は減少していますが、現在でも5~10%程度と高めです。急性心筋梗塞の半数には前駆症状として狭心症がありますが、残りの半数はまったく何の前触れもなしに突然発症するので、予知が難しいことが問題です。

 狭心症については、予後への影響は少ないものの、心筋梗塞へ移行した場合は上記のような影響が出てきます。


虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)の予防

 狭心症(きょうしんしょう)の予防は、動脈硬化や、高血圧、糖尿病、高脂血症(こうしけつしょう)、肥満(メタボリックシンドローム)を予防することが大切です。
 狭心症の原因となる動脈硬化などの様々な病気は、毎日の生活習慣に大きく関わっています。
心筋梗塞の予防も同じです


虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)によい漢方薬

初期から中期にかけて使用します
柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつぼれいとう)
高血圧や動脈硬化、精神面がかかわる疾患全般に効果があります。また、性的機能の低下などにも用います。
釣藤散
(ちょうとうさん)
頭痛、めまい、眼の充血、耳鳴り、肩こり、のぼせ、不眠など、高血圧や動脈硬化に伴う諸症状に適用します。起床時から午前中にかけての頭痛に効果があります。
黄連解毒湯
(おうれんげどくとう)
生理不順や生理痛、頭痛、のどの痛み、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに適応します。また、不妊の治療にも用います。
九味檳榔湯
(くみびんろうとう)
生理不順や生理痛、頭痛、のどの痛み、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに適応します。また、不妊の治療にも用います。
防風通聖散
(ぼうふうつうしょうさん)
動悸、肩こり、のぼせなどの症状、他に便秘、尿量減少、肥満、むくみなどの解消に用います。最近では、痛風の治療に用いられることが多くなっています。
大柴胡湯
(だいさいことう)
肝臓や胆のうの病気、胃腸の病気、便秘や痔、頭痛、肩こり、痛風、のどの痛み、めまい、耳鳴りなどに適応します。肥満の解消にもよいとされます。
大柴胡湯去大黄
(だいさいことうきょだいおう)
頭部外傷や高血圧及び脳梗塞や小児麻痺によって起こる半身不随、顔面の引きつり、言語障害、脳軟化症の強壮と補助療法に効果があると言われています。
三黄瀉心湯
(さんおうしゃしんとう) 
のぼせや火照り、鼻血などの出血、イライラ感や不安感、不眠、便秘に効果がある他、高血圧にともなう頭重感や肩こりなどに適しています。
桃核承気湯
(とうかくじょうきとう) 
 体格・体力の充実した人で、頭痛、のぼせ、便秘などの症状がみられる場合の月経異常、月経痛、月経時の精神不安、産後の精神不安、腰痛、常習便秘、痔、高血圧の随伴症状などに用いられます。
当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん) 
 比較的体力の低下した人で、冷え症、疲れやすい、貧血、頭痛、めまい、肩こり、動悸、耳鳴りなどの症状がみられる場合の月経不順、月経困難、不妊症、慢性腎炎、血圧異常、更年期障害、産前産後または流産後の障害、腰痛、つわり、痔、足腰の冷え、むくみ、しみ、にきびなどに用いられます。
八味地黄丸
(はちみじおうがん) 
 主に中高年以降の人で、疲れやすい、手足の冷え、腰痛、ほてり、尿量減少、ときに口の渇きなどの症状がみられる場合の腰痛、前立腺肥大、勃起障害、高血圧、腎炎、糖尿病、坐骨神経痛、高齢者のかすみ目、かゆみ、むくみ、排尿困難、頻尿などに用いられます。


虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞)によいサプリメント

動脈硬化、虚血性心疾患、心不全などに使用します。
霊芝 抗癌作用、免疫賦活作用、血小板抗凝固作用などが報告されている。
紅参 糖尿病、動脈硬化、滋養強壮に効能があり、古くから服用されてきた。血圧を高める効能があるため、高血圧の人は控えるべきだと言われてきた。しかし、血圧の高い人が飲むと下がるという報告もあり、実際は体に合わせて調整作用があるともいわれている。また、自律神経の乱れを整える作用もある。
コンドロイチン 脳においては、神経線維の再生を阻害する因子のひとつとして知られるほか、神経細胞の回りを取り巻く構造であるperineuronal netの主要成分として脳機能の可塑性に関与するとされる。やや特殊な機能をするコンドロイチン硫酸としては、マスト細胞やナチュラルキラー細胞の細胞内顆粒に存在するものなどもある。
DHA DHAの摂取は血中の中性脂肪(トリグリセライド)量を減少させ、心臓病の危険を低減する。
イソフラボン 血液中のコレステロール、特に「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールの増加が動脈硬化を促します。一方、「善玉」と呼ばれるHDLコレステロールは悪玉を減らす作用があるのですが、イソフラボンは悪玉を減らすうえに善玉を増やすという理想的な実験結果を出しています。
田七人参 止血作用と活血(血液循環の改善)作用という、一見相反する性質を併せ持つ。 また、抗ウイルス作用、抗コレステロール作用、抗腫瘍作用があるとされるため、虚血性心疾患や肝炎の初期治療薬として有望視される。
黒酢 お酢に含まれる物質がACEという酵素の働きを阻害し、血圧の上昇を抑えることが知られています。
お酢のなかでも黒酢(玄米酢)が最も高血圧抑制効果が高いことがわかりました。お酢の血液サラサラ効果と黒酢に豊富なアミノ酸効果がプラスされ、黒酢の血流改善効果は強力です。
乳酸菌 特に「L-92乳酸菌」は免疫のバランスを整えることが期待できる菌として知られています。
エラスチン エラスチン含有量は、項靱帯で約78~80%、動脈で約50%、肺で約20%、真皮で約2~5%を占める。ヒトだけでなく、ブタやウシ、ウマなどの哺乳類やその他では魚類などにも含まれている。エラスチンは皮膚や血管では年齢と共に減少し皺の原因となる。

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