胃・十二指腸疾患(要手術)の種類
胃がん、胃悪性リンパ腫、胃平滑筋肉腫、胃・十二指腸穿孔、消化性潰瘍、出血、Zollinger-Ellison症候群、メネトリエ病など。 早期胃がんは開腹せずに内視鏡的切除術が行われ、食事再開までの期間がかなり短縮されている。胃・十二指腸穿孔においても、軽度であれば同様な処置がとられる。
胃がん、胃悪性リンパ腫、胃平滑筋肉腫、胃・十二指腸穿孔、消化性潰瘍、出血、Zollinger-Ellison症候群、メネトリエ病など。早期胃がんは開腹せずに内視鏡的切除術が行われ、食事再開までの期間がかなり短縮されている。胃・十二指腸穿孔においても、軽度であれば同様な処置がとられる。
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胃・十二指腸疾患(要手術)術後の合併症
胃・十二指腸疾患(要手術)術後の体重減少
以前的手術後の20~35%にみられ、ダンピング症候群にともなう吸収不良、食欲不振、手術による再建術の影響により胆汁や膵酵素が十分に作用しないなどの理由により発生する。
胃・十二指腸疾患(要手術)術後のダンピング症候群
胃の手術を受けた患者の50%にみられ、2期に分類される。
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(Ⅰ)早期ダンピング症候群
炭水化物の多い食事をして10~15分後に、嘔吐、動悸、虚脱感、腹部膨満感などを生じ、食後1時間胃内に下痢を生じる。 これらの症状は、浸透圧の高い内容物が胃から空腸内に送られ、水分が腸内に移行し細胞外液が少なくなるため。
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(Ⅱ)晩期ダンピング症候群
食後1~2時間後に発汗、頻脈などが生じる。これは、腸内容物の刺激や低血糖によりエンテログルカゴン、ブラジキニン、セロトニン、GIPなどの消化管ホルモンが分泌されそれにより血管反応が生じるために起きる。 |
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(Ⅲ)下痢
内容物によって浸透圧性の下痢が生じる。 |
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(Ⅳ)貧血
鉄欠乏製貧血は胃酸の欠乏により発生する。悪性不良性貧血はビタミンB12の吸収に必要な内因子の低下による。養蚕欠乏の頻度は少ないものの長期わたる摂食障害により生じる。 |
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(Ⅴ)骨代謝の異常
胃切除後の1~15%に見られ、時間が経過してから発見される場合が多い。原因は脂質や脂溶性ビタミンの吸収不良によるもの。
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胃・十二指腸疾患(要手術)術後の食事療法
ダンピング症候群を防ぐために水分含有量の少ない、ドライフードが適当である。また、小腸内に流入する食物の浸透圧を上昇させないために単糖類は避けた糖類を用いるようにする。しかし、大概は通常食事で耐容できる。
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