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エボラ出血熱とは何か。原因、症状、治療についてエボラ出血熱.病気と栄養

エボラ出血熱とは何か。原因、症状、治療について

 エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患の一つです。ウイルス性出血熱(Viral Hemorrhagic Fever :VHF)には、ラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴなどもあります。

 エボラ出血熱の最も重要な特徴は、血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染が 拡大し、多数の死者を出す流行を起こすことです。致死率は50 - 90%と非常に高く、たとえ治癒しても失明・失聴・脳障害などの重篤な後遺症を残すことが殆どとされています。
 エボラ出血熱は現在まで、エボラ出血熱の患者が発生するたびに周辺で生態調査が行われているにもかかわらず、自然宿主の特定には至っていません。た だし、コウモリの一種ではウイルスを接種しても病気を発症しなかったことから、自然宿主ではないかと言われています。

過去に発生したエボラ出血熱

現在のエボラ出血熱の発生状況

*厚生労働省検疫所発表

エボラ出血熱の感染拡大の原因

 1、宿主はコウモリの一種ではないかと言われており、地域によりそのコウモリを食す文化があり。それが蔓延の原因ではと言われています。
 2、医療機器の不足により、注射針の再利用等が、一般的に多名割れており、大きな問題となっています。
 3、死者を弔う際に、遺体に触れる習慣があり、それによりさらに感染が拡大しているのではないかと言われています。


エボラ出血熱を引き起こす病原体について

 エボラウイルスはフィロウイルス科に属しています。スーダン株とザイール株との間には生物学的にかなり差がある、と言われています。例えば、in vitro(人為的にコントロールされた環境)での細胞培養(Vero 細胞)で、スーダン株はあまり強い変性を示さないのに対し、ザイール株は急速に細胞を変性・壊死にいたらしめる。また、in vivo(人為的にコントロールされていない環境)でもマウス、サル類での感染性は大きく異なります。ザイール株は極めて強い病原性を示し、速やかに死に至らしめる。病原体は他のVHF ウイルスと同様にレベル4に分類されており、ウイルス増殖を伴う作業には最高度安全実験施設(BSL-4 あるいはP4)が必要でです。フィリピンでカニクイサルが発症したときの原因であるレストン株は、ヒトへの病原性はありません。
 わが国では国立感染症研究所村山分室にキャビネット式P4施設が19年前に設置されましたが、現在まで使用されていません。世界では宇宙服式、キャビネット式 を含めて10カ所以上で稼働中です。仏パスツール研究所は2 年前より現地での連続的分離作業を行うため、ガボンの現地(密林の)にP4施設をつくり稼働中です。


 
 エボラウイルス属は、当時のザイール、現在のコンゴ民主共和国のエボラ川近くの Yambuku で発見されたザイールエボラウイルス (Zaire ebolavirus) が初めての発見で[4]、1976年8月26日の44歳男性患者の症状で判明した。  GPに対する抗血清中にはウイルスの感染性を増強する抗体が存在し、その増強活性には血清中の補体成分C1qが必要である事を明らかにした。GPに対する抗体はC1qおよび細胞表面のC1qレセプターを介してGPと細胞を架橋する事によってウイルスの感染性を増強する事がわかった。このメカニズムは抗体依存性感染増強現象の新しい概念である。また、この現象はエボラウイルスが急激に体内の多くの臓器で増殖できるメカニズムの一つである可能性が高い。   エボラウイルスが細胞に感染するとウイルス遺伝子と遺伝子がコードしているタンパク質が細胞内で大量に合成される。これらがパーツとして集合しウイルス粒子に取り込まれて細胞外へ放出されると考えられている。


エボラ出血熱の症状

 エボラ出血熱の症状は、
①突然の発熱、強い脱力感、筋肉痛、頭痛、喉の痛みなどが
始まります。
②その後、嘔吐、下痢、発疹、肝機能および腎機能の異常を
引き起こします。
③さらに症状が増悪すると出血傾向を発症します。
・検査所見としては白血球数や血小板数の減少、および肝酵素値の上昇が認められます。
・潜伏期間は2日から最長3週間といわれ、汚染注射器を通した感染では短く、接触感染では長くなる傾向があります。
・集団発生では致命率は90%にも達することがあります。

 2000 年のウガンダでの流行では上記症状に加えて、衰弱のほか下痢等の消化器症状が目立ち、出血症状が認められたのは10%以下でした。肝臓でのウイルス増殖による肝腫脹により、右季肋部の圧痛や叩打痛が特徴的です。ただし、エボラ出血熱の症状として特徴的な症状ではありません。


エボラ出血熱の診断

 血液、咽頭拭い液、尿がウイルス学的検査材料です。迅速診断として、ウイルスゲノムのRT-PCR(逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応)もしくはリアルタイムRT-PCRによる検出法、ウイルス抗原検出ELISA(酵素結合免疫吸着法)による検出法があります。抗体の検出法としてIgG-ELISA, IgM-捕捉ELISA, 間接蛍光抗体法があります。血液、体液等からウイルスを分離するのがもっとも確実な検査法でありますが、通常1週間以上を要します。

以下のいずれかが満たされた場合、「エボラ出血熱発症ウイルス感染」を判断します。

・被験検体からエボラウイルスが分離された。
・被験検体からRT-PCR法でエボラウイルスゲノムが検出された。
・被験検体から抗原検出ELISA法で,エボラウイルス核蛋白が検出された。
・間接蛍光抗体法またはIgG ELISAで判定された急性期と回復期に採取されたペア血清のエボラウイルスの核蛋白に対する抗体価が,4倍以上の有意に上昇した。


エボラ出血熱の治療

 エボラ出血熱ウイルスに対するワクチン、エボラ出血熱感染症に対して有効かつ直接的な治療法は、確立されていません。現在は、脱水に対する点滴や、鎮痛剤及びビタミン剤の投与、播種性血管内凝固症候群(DIC)に対する抗凝固薬等の投与が行われていいます。

今後、期待されているエボラ出血熱の治療法

①東京大学医科学研究所教授(ウイルス学)の河岡義裕は、エボラ出血熱ウイルスのワクチンをマウスに接種。
・ワクチンを接種せずに感染させたマウス10匹は6日後に全て死亡。
・接種した15匹は、健康な3匹のマウスと同じように2週間以上生き続けた

②病原性が最も強いザイール型のエボラウイルスに感染させた中国のアカゲザルの治療に成功
 人工的に生成した低分子干渉RNA (siRNA) を基に作られた薬剤を副作用が出ないよう脂肪分子で包み、感染した細胞に直接届けることで、ウイルスの自己複製を促進するLタンパクを阻害する仕組み。
 1日おきに投与されたサルの血中のウイルス濃度は非常に低く。毎日投与されたグループからはウイルスがまったく検知されなかった。

③2014年8月6日、中央アフリカで大流行しているエボラ出血熱の医療チームで感染した米国人2人に対して投与された実験用の抗体治療剤「ZMapp」の効果があった。薬の効果・副作用より(供給が不足する中で)「誰に投与すべきか」倫理問題が問題だったが、WHO特別委員会で暫定的に承認された。上記のようにアメリカ人医師に使われて効果があったという報道があるが、投与と効果の因果関係がはっきりしていない。効果があっても副作用が怖い。

④富士フイルムホールディングスの傘下企業富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬『ファビピラビル(Favipiravir)』は疫病のマウスモデルにおいて有用でありうるように見える。富士フイルムの米国での提携相手であるメディベクターがエボラ出血熱感染者の治療に使えるよう申請する意向で、FDAと協議している。承認されれば、エボラ出血熱の感染者治療で米当局が承認する初の医薬品の一つとなる見通し。

エボラ出血熱の予後

エボラ出血熱の致死率は50~90%と言われています。現在流行しているエボラ出血熱の致死率は55%と言われていますが、今後経過とともに上昇していくと予測されています。

怖いのは高い致死率だけではなくエボラ出血熱の後遺症も

 エボラ出血熱に感染し、一命を取り留めたとしても、高確率で失明、失聴、脳障害を引き起こすといわれており、大きな問題となっています。

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