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腎盂腎炎の症状・検査・治療について

腎盂腎炎の症状・検査・治療について

通常、尿と尿路は無菌状態に保たれています。尿路は通常は少々細菌などの微生物が進入しても、新たな尿で洗い流されるため、微生物が繁殖することはありません。しかし、大量の微生物が進入したり、洗い流す尿が足りなかったり、体が疲れて弱っていたりといった原因があると、尿路に感染を起こす(尿路感染症)ことがあります。
 尿路感染症のほとんどは、尿道口から尿道→膀胱→尿管→腎盂と尿の流れと逆(上行性)に感染が進みます。腎盂に感染が及んだ場合、感染による炎症は腎実質にも波及するので、腎盂腎炎という病名となります。単に腎盂炎と呼ぶこともあります。通常、腎盂腎炎にかかるのはほとんどが女性です。尿道口から膀胱までの距離が構造的に男性よりも女性のほうが短いためで、男性の場合は感染が膀胱まで及ぶのはまれです。また、原因となる病原微生物は大半が大腸菌です。
 次の尿路結石膀胱尿管逆流等の基礎疾患を調べる必要性があります。①原因菌が大腸菌以外の場合、②この病気を繰り返す場合や慢性化する場合、③男性がこの病気にかかった場合。

腎盂腎炎の原因

基本的に、腎盂腎炎の原因の根底には膀胱炎があります。細菌によって膀胱炎になり、その細菌が何らかの原因で尿管をさかのぼり、腎臓の中心部であり、尿を尿管に送り出している腎盂に細菌が達してしまい、腎臓が炎症を起こしてしまうものです。膀胱炎腎盂腎炎の原因になる細菌は、同じ菌だということです。膀胱炎同様、男性よりも女性に多くみられます。

<感染経路>
 腎盂炎の原因となる細菌は、膀胱炎同様大腸菌と言われています。しかし、混合感染という、同時に2種類以上の細菌に感染していることも珍しくありません。腎盂炎の感染経路は、以下の3つに分けられます。

①上行性感染 
 大腸菌などの、腎盂炎の原因となる細菌が、何らかの原因で逆流し、腎盂に達して腎盂炎になる感染経路を、上行性感染と呼びます。腎盂や尿管の形成異常、前立腺肥大、痛風、尿路結石、妊娠などが原因と言われています。小さいお子様の場合は、膀胱尿管逆流症の場合もあります。

②リンパ性感染
 風邪などで体の抵抗力が低下している場合は、このパターンの感染が多くみられます。リンパ管を通り、細菌が運ばれて腎盂炎になってしまうことを言います。

③血行性感染
 腎臓以外の臓器に腎盂炎の原因となりうる細菌があり、血液の流れに乗って腎臓まで運ばれてしまい、腎盂炎になってしまうものです。こうした経路で腎盂炎になるものを、血行性感染と呼びます。


腎盂腎炎の症状

悪寒やふるえを伴うようなひどい発熱腰背部痛倦怠感腎盂腎炎の主症状です。腎盂腎炎には、膀胱炎などの下部の尿路感染症を合併することもあるので、その場合は症状として、排尿痛頻尿(ひんにょう)残尿感を伴います。



腎盂腎炎の検査

 尿検査では混濁の有無や度合い、白血球や血尿、細菌の有無を確認。血液検査では血液中の白血球の異常増加やCRP(C-リアクティブ・プロテイン)の数値の上昇を確認し、診断します。

CRPは、組織の一部が壊れたり体内に炎症が起きたりした場合に血液中に見られるタンパク質の一種。正常な血液にはごく微量しか含まれないことから、炎症の有無の診断に使われます。


腎盂腎炎の治療

多くの場合、先天性尿路異常、慢性尿路感染、結石・腫瘍等による尿路狭窄・閉塞などの尿路系疾患基礎疾患として存在するため、それら基礎疾患の検索・治療がまず必要となります。 悪寒・戦慄を伴う場合は敗血症に陥っている可能性が高く、緊急で血液培養、尿培養を採取し、経験に基づいた抗生剤投与を行います。一般に起炎菌として大腸菌が多いとされるが、近年耐性菌が増加していることから、確実性を求めて広域抗生剤(カルバペネム系やニューキノロン系)の投与を行う傾向にあります。また、既に抗生剤治療を受けていた人が発症した場合にはバンコマイシンの投与も考慮されます。腎臓は血液が豊富であるため菌血症、敗血症をきたしやすい傾向があります。敗血症のマーカーとしてプロカルシトニンを測定する場合があります。 CTなどの画像診断によって水腎症が著明である場合は、緊急処置として腎瘻造設(経皮的に腎盂を穿刺して排膿)を行う事がある。 慢性腎盂腎炎に対してはST合剤などの内服療法がおこなわれますが、再燃・再発しやすいため、長期的な経過で間質性腎炎から腎不全に至ることがあります。

消化器症状が強い場合は内服不可能であるため入院が必要となります。腎盂腎炎は顕微鏡学的には小膿瘍の集合体とされており3日程解熱しないことが多くあります。培養を繰り返し行い、抗菌薬の使用が適正であるかを確認します。また腎実質膿瘍や腎周囲膿瘍の検索のためCTや超音波検査を行い、点滴ではセフトリアキソン1~2gの使用が多くあります。治療期間は基本的には2週間であり経口摂取が可能になったら内服薬に切り替えます。再発例では4~6週間かかる事もあります。


腎盂腎炎の食事療法

腎盂腎炎の場合、特別な食事制限はありませんが、水分を充分に摂取して、利尿の促進をはかることが大切となります。腎臓に負担をかけないようにしながら、栄養を確保するようにし、減塩、低蛋白食を心がけ、主に炭水化物、脂質より十分なエネルギーを摂取するようにするようにします。炭水化物と脂質は、体内で消化吸収され、エネルギー源となりますが最後には、水と炭酸ガスになり腎臓に負担をかけることなく排出されますので心配がいりません。特にタンパク質は、体を構成する元となっていますので十分摂取を心掛けます。
食塩(NaCl(塩化ナトリウム))は、ナトリウムの排泄には腎臓でろ過されることになり腎臓に過度の負担をかけてしまいますのでなるべく摂取量を減らします。腎機能がうまく機能していないと排泄が困難となり、血液、体液にたまり、高血圧の原因となり、カリウムの利用を少なくできること、水分を貯留しやすいことからむくみを生じやすくなります。
ただ、腎盂腎炎に関わらず、腎臓の疾患を抱えている場合は、食事によって症状の良し悪しに大きく関わりますので、信頼できる医療機関や掛かり付けの専門医に相談するようにしましょう。

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